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同じ家なのに、保険料が半分になる話

地震保険料は、家のつくり方次第で約半分になります。

打合せでよくいただくご質問をもとにした、あるご夫婦との会話です。

ご主人「火災保険と地震保険って、保険会社を比べて安いところを選べばいいんですよね?」

設計者「もちろんそれも大事です。でも実は、保険料が一番大きく変わるのは、家の設計のときなんですよ」

奥さま「設計で?保険と関係あるんですか?」

設計者「あります。地震保険は国の制度なので、どの保険会社で入っても同じ値段です。値段を決めるのは、家のつくり方なんです。同じ大きさ、同じ間取りの家でも、つくり方次第で保険料が半分くらいになります」

ご主人「半分も!?」

地震保険料が半分になる理由は、2つだけ

保険料を大きく左右するのは、次の2つです。

1. 火事が広がりにくい家か(省令準耐火)

壁や天井の中に「火の通り道」をつくらないようにして、一つの部屋で火が出ても、家じゅうに広がりにくくした木造の家です。見た目は普通の家と変わりません。保険の世界では、鉄骨造に近い扱いになり、火災保険も地震保険も下がります。

2. 地震にどれだけ強い家か(耐震等級)

耐震等級は1から3まであり、数字が大きいほど地震に強い家です。一番上の耐震等級3なら、地震保険料は50%引きになります。

設計者「この2つがそろうと、地震保険料は、どちらも対応していない耐震等級2の木造の約半分になります。うれしいのは、どちらももともと『安全のための仕様』だということです。安全を選んだら、保険料の安さもついてくるんです」

どのくらい違うの?

浜松市で延床約37坪の家を建てた場合で、試算してみました。

火災保険+地震保険1年あたり
省令準耐火+耐震等級3の家約6.4万円
どちらもない木造(耐震等級2)約12.2万円

奥さま「毎年6万円も違うんですね」

設計者「保険は住み続ける限り払いますから、35年だと約200万円の差になります。小さな車が1台買えるくらいですね」


建てた後では、変えられません


保険会社は、後からいつでも選び直せます。でも、家のつくり方は、建てた後ではほとんど変えられません。だからこそ、設計のうちに決めておきたいことです。

家づくりを相談するときは、どの会社にも、この2つを聞いてみてください。

  • 「省令準耐火になりますか?」
  • 「耐震等級はいくつですか?保険の割引に使える証明書類は出ますか?」

「等級3相当」という言い方のときは、証明書類がなく、割引を受けられないことがあります。そこまで確かめておくと安心です。

ご主人「保険の話だと思っていたら、家の話だったんですね」

設計者「そうなんです。当社の家は、省令準耐火と耐震等級3を標準にしています。地震や火事のときに家族を守るためですが、毎年の保険料が下がるという形でも、暮らしの役に立ち続けます」

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