これまで3回にわたり、ボロンdeガードの仕組み、室内空気への影響、維持管理費についてご紹介してきました。
最終回となる今回は、ホウ酸処理を検討する際に知っておきたい注意点と、当社が施工体制を大切にしている理由をお伝えします。
どのような工法にも、得意なことと注意が必要なことがあります。メリットだけでなく、その性質を理解した上で選んでいただくことが、住まいを長く守ることにつながると考えています。
注意点1:水に溶ける性質があります
ホウ酸は水に溶ける性質があります。そのため、施工後の木部が雨に濡れ続けたり、完成後に雨漏りや漏水が起きたりすると、有効成分が流れ出て効果が低下するおそれがあります。
特に新築工事中は、構造材をできるだけ雨に濡らさないことが大切です。
当社では、上棟後の養生や工程管理を行い、構造材が長時間雨にさらされないよう配慮しています。また、完成後も雨漏りや漏水を早期に見つけて補修することが、建物を長持ちさせる上で重要です。
これはホウ酸処理に限らず、すべての木造住宅に共通する基本的な考え方です。
注意点2:被害がある場合は、調査と対策が必要です
ホウ酸処理は、新築時に構造材をシロアリや腐朽から守る予防的な処理として大きな力を発揮します。
一方、すでにシロアリ被害が発生している既存住宅では、被害の範囲やシロアリの種類を確認したうえで、必要に応じて駆除や補修を組み合わせる必要があります。
「ホウ酸処理をすれば、どのような状況でもすぐに解決する」というものではありません。まずは適切な調査を行い、建物の状態に合わせて対策を考えることが大切です。
注意点3:施工の精度が重要です
ホウ酸処理は、定められた濃度の水溶液を、必要な木部へ適切な量で施工することが重要です。
また、木部への処理だけでなく、シロアリの侵入経路に配慮した施工も欠かせません。これはホウ酸処理に限らず、防蟻処理全般にいえることですが、施工内容によって将来の効果に差が出る可能性があります。
専門業者による施工体制と、水田建設の確認・記録
当社では、静岡県西部の専門業者「グランドワークス」にボロンdeガードの施工を委託しています。
濃度管理や浸透処理、侵入経路への対応など、専門的な知識と経験が必要な工程を、専門の施工者が担当します。
ただし、専門業者に任せて終わりではありません。施工日には当社の現場監督も施工内容を確認し、必要な施工範囲に処理が行われているかを確認します。
施工状況は写真で記録し、完成後にはお施主様へお渡ししています。また、施工報告書も当社で保管しますので、将来の点検やメンテナンスの際にも、いつ・どこに・どのような処理を行ったかを確認できます。
防蟻処理は、薬剤だけで決まるものではありません。専門業者による確実な施工に加え、施工内容を確認し、記録を残して将来につなげることが、住まいを長く守るために大切だと考えています。
まとめ
ホウ酸処理には、水に溶ける性質があることや、施工精度が重要になることなど、事前に知っておきたい注意点があります。
ただし、構造材を雨に濡らさない工程管理、必要な範囲への確実な施工、完成後の定期点検を行うことで、こうしたリスクは抑えやすくなります。
防蟻処理は、新築時だけの工事ではありません。住まいを何十年と守るための大切な備えです。
水田建設では、建物の性能や暮らし方に合わせ、防蟻処理についても分かりやすくご説明します。気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
