前回は、ホウ酸処理が揮発しにくく、室内空気へ影響しにくいことをご紹介しました。
今回は、新築後にかかる防蟻処理の費用、いわゆるランニングコストについてお伝えします。
防蟻処理は、新築時だけ行えば終わりというものではありません。処理方法によっては、定期的な点検や再処理が必要になるため、長い目で見た費用も確認しておくことが大切です。
一般的な防蟻処理の維持管理
一般的な防蟻処理では、薬剤の持続性を踏まえ、5年程度を目安に点検や再処理が検討されます。再処理の費用は、住宅の大きさや床下の状況によって変わりますが、目安として1階床面積1坪あたり10,000円程度です。5年ごとに再処理を行う場合、住み続けるほど維持管理費が積み重なっていくことになります。
ボロンdeガードの場合
ボロンdeガードは、ホウ酸が揮発・分解されにくい性質を活かした防腐防蟻処理です。当社で採用している保証・点検の仕組みでは、5年目と10年目は点検を行い、必要に応じて15年目に再施工して保証を延長します。
| 経過年数 | 内容 | 費用の目安 |
| 5年目 | 点検 | 50,000円 |
| 10年目 | 点検 | 50,000円 |
| 15年目 | 再施工・保証延長 | 9,600円/坪 |
| 20年目 | 点検 | 50,000円 |
5年ごとに全面再処理を繰り返す方法と比べると、再施工の回数を抑えやすいことが特長です。

1階20坪の住宅で、防蟻処理の費用を比べると
1階床面積20坪の住宅を例に、引渡し後20年目までの維持管理費を比較してみます。ここでは、新築時の施工費は含めていません。
| 内容 | ボロンdeガード | 一般的な防蟻処理 |
| 5年目 | 点検 50,000円 | 再処理 200,000円 |
| 10年目 | 点検 50,000円 | 再処理 200,000円 |
| 15年目 | 再施工 192,000円 | 再処理 200,000円 |
| 20年目 | 点検 50,000円 | 再処理 200,000円 |
| 合計 | 342,000円 | 800,000円 |
この条件では、20年間で約45万8,000円の差になります。費用の差だけでなく、床下へ入って行う全面的な再処理を、何度も繰り返さずに済むこともメリットの一つです。
防蟻処理の費用は「1階床面積」が基準です
防蟻処理の費用は、延床面積ではなく、主に1階床面積を基準に考えます。シロアリは地面に近い場所から侵入するため、防蟻処理は基礎まわりの木部を中心に行うからです。そのため、同じ延床面積でも、平屋は施工面積が大きくなりやすく、2階建ては比較的抑えやすい傾向があります。なお、実際の費用や保証内容は、建物の形状、床下の状況、施工範囲などによって変わります。計画時にご確認ください。
まとめ
ホウ酸処理のメリットは、初期費用だけではなく、長期的な維持管理まで考えやすい点にあります。5年ごとに全面再処理を行う方法と比べ、点検を中心とした維持管理にできるため、将来の費用と手間を抑えやすくなります。防蟻のほか、外壁の塗り替えや保険料まで含めた住んでからの費用は、「家の値段、実は「建てた後」にもう4割かかります」でご紹介しています。次回は、ホウ酸処理を検討する際に知っておきたい、デメリットや注意点についてご紹介します。
