耐震とは、壁を強くすることにより、建物自体を強固にする方法です。
強い揺れが起こったとき、強さで耐えるイメージです。
制震とは、住宅の場合、一般的にはダンパーと呼ばれる部材を柱梁に取り付け、
その部材が地震のエネルギーを吸収し、揺れ自体を低減してくれるものです。
免震は基礎部分で、地震の揺れを吸収してくれる部材を設置することにより、
建物に入ってくる揺れ自体を低減してくれます。
建物のためには免震が最適で、制震・耐震と続きますが、
費用も同じ順番で免震が最も高くなります。
100万円以下でできる免震はほぼ無いのが実情です。

建築基準法では、勿論ある程度の耐震性能を求めています。
そのレベルは中規模地震では損傷がないように、
大規模地震には倒壊しないようにしてくださいというものです。
従って私たちが被災する可能性が高い東海地震の想定は大規模地震なので、
倒壊は免れるでしょうが、かなりのダメージを受けることは想像できます。
何千万円も掛けた住宅が、かなりの損傷を受けたら大変です。
なので建築基準法のレベルより強い建物を造るよう心がけています。
又、どれだけ強くしても、想定以上の揺れがくる可能性が残ってしまいます。
そのために制震ダンパーを付け、大きな地震でも、エネルギーを吸収し、
建物への被害を少なくしてあげることが、
静岡県西部に建てる住宅には必要なのだと思っています。