今回のテーマは『震度』です。
建築基準法では耐震強度について、
『中規模地震に対しては損傷が無いように、 大規模地震に対しては倒壊しないように』と定めています。
これは数十年に一度くらい起こる可能性のある中規模地震に対しては、『建物が壊れないように』
数百年に一度くらい起こる可能性のある大規模地震に対しては『人命が守られるよう、倒壊しなければいい』と読み取れます。
中規模地震とは、おおよそ震度5くらいまでを示すと考えられます。
私たちが暮らす静岡県西部では、東海地震が起きたときの想定震度は、山間地を除き震度5強以下のところはありません。
市街地はほとんどが震度6弱以上の揺れに見舞われます。
損傷し壊れる部分があるけど倒壊はしない。
家は潰れないので人命は守られる。
基準法は最低限の基準を定めることなのでこの法律の主旨は理解できます。
でも私はこの考えに反対です。
何千万円という費用をかけて建築する住宅の損傷を容認すべきではないと考えています。
せめて想定される地震に対しては、損傷しないか、もしくは損傷しても軽微な改修で
使い続けられることが必要です。
家づくりのこと
HOUSING