今回のテーマは
『工法の種類』です。
住宅を建設するのには、いくつかの工法があります。
1.鉄筋コンクリート造(RC造)
鉄筋を組み、型枠をその廻りに配置して、コンクリートを流し込み構造体を構成させます。
柱や梁などが鉄筋コンクリートでできています。
マンションなどに多く採用されますが、最近では一般住宅でも使われ始めました。
メリットは気密性能や遮音性が高いこと。
ネックは建築費が高いことでしょうか。
2.鉄骨造
重量鉄骨造と軽量鉄骨増(プレハブ造)に大きく分けられます。
どちらも柱や梁などの構造材が、鉄骨で構成されています。
まず重量鉄骨造は、肉厚な柱や梁を現場で組み立て、構造体を造ります。
メリットは、開放的な住宅ができること。
柱以外、1面すべて窓にすることも可能です。
プレハブ造は構造体の多くを工場で製作し出来上がったパーツを現場で組み立てていきます。
積水ハイムが代表的ですね。
工場で品質管理ができるメリットがありますが構造体の鉄が熱を外から屋内へ取り込んでしまうので、結露が発生しやすくなります。
3.木造
大きく分けてツーバイフォーと在来軸組工法があります。
ツーバイフォーは、2インチ(約5㎝)×4インチ(約10㎝)の木材を骨組みにし、そこにパネルを張っていきます。
構造部分だけ見ると壁、床、天井の四辺がパネルで覆われているので、箱のようです。
また壁で建物を支えているため、柱がありません。
メリットは、特別な技術を必要としないので大工の腕に左右されづらいことと、工期が短いこと。
デメリットは間取りが制限されることと、壁(パネル)をくり抜くと強度が落ちるため
日差しがたっぷり入り込む大きな窓がとりづらいことでしょうか。
在来軸組工法は、柱、梁、土台といった構造材で骨組みを造ります。
そこに筋交いや構造用合板などで耐震性を高めます。
メリットは、間取りが自由に決められるので細部にまでこだわりを詰め込めます。
デメリットは工期がツーバイフォーに比べ長くなることと、職人の腕がものをいうこと。
でもご安心下さい。
弊社に協力してくれている職人は、みなさん腕利きばかりです。
ツーバイフォーは西洋で考えられた工法でそれを日本で造っています。
『湿度が高い日本では、ツーバオフォーは向かない』とよくいわれます。
釘が錆びたり、合板が劣化し、耐力が低下するのでは?
という意見が多いようです。
現在、在来軸組工法でも多くの釘や金物を使用しているので、そのことだけでツーバイフォーを否定することはよくないでしょう。
水田建設では、主に在来軸組工法を採用しています。
「大きなあらわし梁や柱を見せたい」
「日本家屋の良さを取り入れたい」
と希望される方が多いからです。
私もそのように思いますし、
家を長持ちさせる上で大きな窓を設けて
風通しをよくすることは大切です。
家づくりのこと
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