少し前になるのですが、愛知建春日井市にある、パナソニックエコシステム株式会社さんへ、第1種換気・熱交換型の第1種換気・換気無しのそれぞれ比べることができる体験型モデルハウスがある、ということで行ってみました。
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第1種換気とは
住宅の居室は1時間で居室の空気0.5個分を換気できる設備(つまり2時間で居室の空気全部を入れ替えられる設備)を付けないといけないのですが、その設備を給気も排気も機械設備で行うのが第1種換気です。
熱交換型換気とは
外からの空気を取り入れて換気ををすると、どうしても外部の熱環境に影響を受けてしまいます。
そこで、排気時の室内の熱エネルギーを回収して、給気側の新鮮な外部空気へ回収した熱エネルギーをのせて室内へ返す、というのが熱交換型の換気システムです。
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パナソニックエコシステム株式会社さんにて、まずはご挨拶と熱交換型第1種換気システムの概要を教えてもらいました。
換気システムの概要を実物を見ながら、実際に取り付けるとしたらどんなところが良いのか、メンテナンスについても質疑。
外部から虫が入り込まない工夫について説明を受けてます。
第1種換気では機械給気のため、隣地が藪であったり畑だったりした場合、虫を吸い込んでしまうのでは?という疑問があったので、聞いてみました。
外部フードに吸い込まない・自然排出のポイントがあるそうです。
全景写真を撮り忘れてしまいましたが、すごく立派な一軒家が敷地内にあります。
広い玄関ホールにて、「換気なし」「第1種換気」「第1種換気 熱交換機能付き」それぞれの部屋に入る前に、私たちへスマホを渡され「どう感じたか」のアンケートのお願いをされました。
理論だけではなく、見学者の実際の体験もアンケート回収しているようです。
まずは、「換気無し」の部屋へ。
エアコンで温度調節だけしていますが、換気はしてない状態です。
換気してないだけで気温・湿度は快適を差すのですが「むっとした感じ」「きれいな空気といえない」感じがしました。
換気してないので、私たちの前に見学した方の発した二酸化炭素・熱・ニオイなどが溜まっている(わお!)状態だそうです。
次に第1種換気をしているお部屋に、
エアコンで最初の部屋と同じ温度設定で、換気しているお部屋です。
第1種換気で先ほどのお部屋より、しっかり換気されていましたが、ちょっと暑く感じました。(私は気温が高くて不快なのか、空気がこもっているのか分からなくなりました。)
このときは9月の上旬だったのでまだまだ外気温が高く、外気の熱が室内に入ってきてしまう状態です。
つまり、外気温分エアコンに頑張ってもらって、室内気温を下げてしまわないと「快適」な状態にできない、ということがわかります。
次に第1種換気の熱交換システム付きのお部屋へ
エアコンの設定温度は前の2つの部屋と同じ温度で、第1種換気の熱交換システム付きです。
最初のお部屋と同じく温度・湿度は「快適」を示しています。
でも、換気を行いながらなので、空気のこもった感じがなく、本当の快適な空気といった感じでした。
外気温を室内の温度に近づけて給気する、熱交換の効果を感じられました。
「換気無し」「第1種換気」「第1種換気の熱交換システム」
こちらの実験室では、はっきりと差を感じられるよう、出入りする人数制限、扉をあまり開閉しないなどを前日から準備しているようなので、実際のお家ではここまでの差は出ないかもしれませんが、それぞれの部屋を行き来して、換気の必要性・換気した上で外気温の影響をうけてしまう事についてを実感できたのはとても貴重でした。
また、この第1種換気システムですが、給気・排気の機械が結構大きいんです。
このぐらいの大きさがあるので、もし第1種換気を検討する場合、フィルター掃除もしやすく収まりやすいところも検討していく必要があります。
もちろん、金額も第3種換気(自然給気、機械排気)より掛かりますのでそのあたりの検討も必要になります。
また、同じ建物内にはモデルルームもあり、かっこいいキッチンも設置されていました。
パナソニックのキッチンです。
ダイニングテーブルにシンクが付いてるような形状ですが、テーブル部分がIHヒーターになっています。
キッチンとして、別にダイニングテーブルを用意してもよいのですが、キッチン・ダイニングテーブル兼用として使うと、卓上コンロのように鍋など温めながら食卓を囲めます。
夫婦二人だけのお家など、小人数のご家族の場合、片付けも楽・省スペースということで、とても画期的なデザインですね。
最後にお昼も出していただきました。
すごく立派なお弁当!!
地元の食材を中心に、パナソニックエコシステム株式会社さんの社内食堂で作ったそうです。
全部美味しくて、天むすのエビもぷりぷりでした!
ごちそうさまでした。
ありがとうございました。
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