HEAT20のG1やG2は、Ua値の大小を競うための基準だけではありません。
本質は、「エネルギーをどう使えるようになるか」という視点にあります。
まず基準となるのが、住宅省エネ基準レベル(これは以前あった6地域でUa値0.87という基準)の住宅です。この水準では、多くの場合、リビングなど一部の居室だけを必要な時間帯に暖める“部分間歇暖房”が前提となっています。暖房していない部屋は寒くても仕方がない、という使い方です。
これと同じ暖房負荷(エネルギー消費量)を前提に考えたとき、部分間歇暖房から居室連続暖房へ移行できるのがG1です。
つまり、エネルギー消費量を増やさずに、暖房の質を一段引き上げられる水準です。
さらにその先、同じ暖房負荷で全館連続暖房を可能にするのがG2です。
これまで「暖められなかった空間」まで含めて、家全体を安定した温度で保てるようになる。ここにG2の大きな意味があります。
一方で、暖房の使い方を従来通りの部分間歇暖房のままと仮定すればどうでしょうか。
その場合、住宅省エネ基準レベルの住宅と比べて、エネルギー消費を半減できるのがG2水準です。
つまりG2とは、
・同じエネルギーで住環境の質を大きく高めることもできる
・同じ住み方をすればエネルギーを大幅に削減することもできる
という、二つの選択肢を持つ性能水準なのです。
ここで重要なのは、Ua値はあくまで手段であるということです。
目指しているのは「数値」ではなく、「エネルギー利用の自由度」です。
寒さを我慢することで省エネを達成するのではなく、構造的にエネルギー需要を小さくし、快適性と省エネを両立させる。
HEAT20 G2は、
エネルギー消費量の削減と、居住環境の質の向上を同時に実現する“最適解”として位置づけられています。
家づくりを「どこまで暖められるか」ではなく、「どのようにエネルギーを使える家にするか」という視点で考える。
それが、G2を理解するうえで最も大切なポイントです。

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