浜松市のS様邸の現場では、上棟が行われました。
上棟は「棟上げ(むねあげ)」とも呼ばれ、基礎や土台といった家の足元の部分から、柱や梁などの骨組みを一気に組み上げていく工程のことをいいます。家づくりの中でも大きな節目となる、特別な一日です。
現在の木造住宅では、柱や梁を工場の機械で加工する「プレカット」が主流となっており、現場ではそれらを正確に組み立てていきます。しかし昔は、大工の棟梁が一本一本の木材を手作業で加工し、上棟の日に多くの大工たちが力を合わせて柱や梁を組み上げていました。まさに職人の技とチームワークが試される、緊張感のある一日だったと言われています。

現代の工法になっても、上棟が家づくりの大切な節目であることは変わりません。何もなかった基礎の上に、わずか一日で家の形が見えてくる様子はとても迫力があり、私たちにとっても毎回身の引き締まる瞬間です。

上棟式では、「ぼんでん」と呼ばれる飾りをかかげ、お祈りをいたします。
最近は上棟式を行わない住宅会社さんも増えてきましたので、珍しい光景になってきているかもしれません。
しかし、上棟式は単なる儀式ではなく、家づくりに関わる人たちの想いを一つにする大切な節目でもあります。これまで工事に携わってきた職人さんへの感謝、そしてこれからの工事の安全を願う気持ちを改めて共有する時間でもあります。
また、お施主様にとっても、図面の中にあった家が実際に形になり始めたことを実感できる瞬間です。基礎だけの状態ではなかなか想像しにくかった空間も、柱や梁が組み上がることで部屋の広さや窓の位置などがより具体的に感じられるようになります。
これから工事は本格的に進んでまいります。
完成まで引き続き、安全第一で丁寧に工事を進めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
