
どこに頼んでも同じ?いえいえ、そんなことはありませんよ。

いざ家を建てようとなったとき、完成見学会や展示場に足を運び、たくさんの家を見ることになるでしょう。
その中から気になる会社を見つけ、打ち合わせに望みます。
5社、10社、15社と打ち合わせを続け、
「やっと私たちの夢を分かってくれる工務店と出会えた!」
と嬉しく思う瞬間がくるはずです。
それと同時に、
「なんだかもう疲れちゃった。どこも同じような気がするし、一番親身になってくれたA社に決めようか」
という方もいらっしゃることでしょう。
誤解を恐れずに言えば、きちんと経験を積んでいる建築士なら、お施主さんの望んでいるテイストの家は建てられるのです。
和モダン・カントリー調・スタイリッシュ…どのようなものでもきちんと建てられます。
かく言う私も自慢ではありませんが、どんな家でも建てられます!
見える部分も大切。でも・・

もちろん、親身になってくれる、相性がいい、押し付けてこない、というのは大切です。
これらが欠けている人とは『楽しい家づくり』はできませんから。一生に一度の家づくりを残念な気持ちで終わらせてほしくありません。
これら見える部分は大切にするのに、なぜか見えない部分、構造を重要視しないことが多いように感じられます。
強いものをより強く

たしかにこれは間違ってはいません。
耐震構造や耐震装置など、各社地震対策を行っています。
大地震がきてもその揺れだけで倒れたりすることは少ないでしょう。
しかし、損傷することは十分考えられます。
損傷から雨水が入り、内側から腐ってしまうかもしれません。
これらのことから私は思うのです。
元々の骨組みを強くするのが一番であると。
その上で耐震構造・耐震装置を用いるべきだと。
弱い骨組みを器具を使って補っても不十分ではないかと思うのです。
水田建設では全棟構造計算を行っています。

構造計算は、地震・台風に負けない家を建てるために、必須だと考えているからです。
「構造計算って何?」
まず、耐震等級からお話しします。
耐震等級は、床面積に対する壁の量を見ます。
壁の量が適切ならば地震に強いということです。
その最高レベルが『耐震等級3』の家です。
構造計算は、この壁の量に加え『柱』の量を見ます。
家を支えるのは構造材、柱です。いくら壁が適切に配置されていても、家を支える柱が少なければ、本当に強い家とはいえません。
そこで構造計算をして、柱と壁の両面から地震に強い家を作ります。
見た目は同じ耐震等級3でも、基準をクリアしただけの3と構造計算をして十分な耐力を備えた3では、かなりの差があるのが事実です。
また、最近は太陽光の導入が一般的となりました。重いパネルを支える上でも、やはり骨組みを強くするのは大切なのです。
火災に強い
火災についても考えてみましょう。
もし万が一火災をおこしてしまったら、燃え広がらないようにしなければなりません。
ご家族が逃げる時間も必要ですし、延焼して周りに迷惑をかけるわけにはいきません。
水田建設では、省令準耐火も標準仕様となっております。

水田建設の高耐震な住まい
東日本大震災や熊本地震では、震度6強、7クラスの地震が一度ならず繰り返し起きました。
一度目の揺れは耐えても、二度目、三度目の揺れで倒壊してしまったという家も多いです。
常に東海地震の不安がつきまとう浜松も他人事ではありません。
だからこそ水田建設では、全棟で耐震等級3を取得するとともに、構造計算をして真に強い家づくりをしています。
耐震等級(壁量計算)
耐震等級は、建物にかかる地震荷重、風荷重に対して、耐力壁の量が適切かを見ます。
耐力壁は、筋交いや、ツーバイフォー(2×4)等に使う構造用パネルのこと。
等級が上がるに従い検討項目は増えますが、メインは耐力壁の量と考えていいです。
その耐力壁をバランスよく配置することと定められています。
耐震等級3では、『数百年に一度起こる巨大地震で倒壊しないこと』と定められています。
これは、熊本地震のように短期間で繰り返し大きな地震が起こることは想定されていません。
また、損傷は容認しているように受け止められます。
しかし、家は財産。損傷を容認してはいけません。
たとえ損傷しても、軽微な補修で済むレベルに留めておかなければならないと私は思っています。
そこで必要なのが、構造計算です。
構造計算(許容応力度計算)
構造計算は、固定荷重(建物自体の重さ)・積載荷重(運び入れた荷物の重さ)・ 地震荷重・風荷重などに対して、どのように変形するのか、構造物にどのような応力が発生するのかを計算し、それに耐えられる柱や梁などの部材を決定します。
構造計算チェックポイント
建物を総合的に計算し把握してから、建物と一体となっている基礎の計算を行います。
(A)解析 (B)基礎計算。その後、(1)鉛直荷重 (2)風荷重 (3)地震荷重
の3点それぞれについて(C)~(E)をチェックしていきます。


耐震性を上げるには、耐力壁だけでなく柱や梁を含めた構造全体を強くすることが重要。
構造計算では、地震のような短期的にかかる大きな力が、材料が持っている耐力に対して、2/3程度で耐えられるようにしています。
構造計算は専門知識が必要なため、外注する会社が多い中、水田建設では私自ら構造計算をしています。
外注費がかからない分、費用を節約できます。
ちなみに耐震等級3を取得すると、地震保険が50%割引かれます。
何十年と住み続けることを考えると、ランニングコストの大幅な削減になります。
全棟、長期優良住宅の認定を受けています
水田建設では、全棟長期優良住宅の認定を受けています。
一般的に建築後10年すると建物の価値がなくなると言われていますが、10年後の価値を国が認定する長期優良住宅という形で担保されています。
以前の住宅は30年で建て替えと言われるほど短寿命でした。
しかし、徐々に『長寿命の家に長く住む』という形に変わってきています。
長く住める家にするためには、快適性や安全性だけでなく、劣化対策や維持管理のしやすさも考慮した住宅にしなければなりません。
高性能な家は、建築基準法レベルの家と比べると確かに建築費は高くなります。
しかし、減税や保険料、光熱費の削減など様々なメリットがあるので、35年スパンで考えると、十分に価値のあるものといえます。
快適で安全、ストレスの少ない暮らしは、何にも代えがたいものです。
水田建設の家づくりにおいて、「地震に強い家づくり」について詳しくお伝えしているページがあります。そちらも併せてお読みいただければと思います。
→ 構造設計一級建築士が建てる地震に強い家

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