耐震等級とは、住宅性能表示制度という建物の性能を数値で表す制度がありますが、
その表示制度の中の一つになります。
等級1は基準法レベル、2は基準法レベルの1.25倍、
3は基準法レベルの1.5倍の耐力を持っていることになります。
又、確認しなければならないことがいくつか増えます。
基準法では、壁量と柱や筋交いなどの接合部のチェックのみを求めていましたが、
等級2以上では、床倍率や基礎、横架材(梁や土台など)の安全性も確認する必要があります。
床倍率とは、床の強さの尺度になります。
いくら丈夫な耐力壁を設けても、そこに力が伝わらなければ、その性能を発揮できません。
その耐力壁に力を伝えてあげる役目を果たすのが床などの水平構面と呼ばれる部分なのです。
それなので水平構面の強度は重要なのです。
基礎に関しては、沈下などが起きないように、地盤の強さよりもそこに掛かる力が少ないかという検討、スラブ(床)や地中梁と呼ばれる基礎の立ち上がりに掛かる力に対して、断面積が十分か、入っている鉄筋がしっかり負担してくれるようになっているかなどを確認します。
柱や梁、土台といった構造体を構成する要素、それらを結びつける継手と呼ばれる金物なども、それらに掛かる力よりも持っている耐力が大きいことを確認します。

そのような安全性確認を構造計算といいます。